「人間性おわってても、変われる」
体現した龍樹の人生

 もちまえの頭脳で、「透明人間の術」をつかって、なんと国王のハーレムに不法侵入する。(「透明人間の術」にツッコんではいけない。東洋哲学業界あるある。)

 そして、なんと、ハーレムの女性を全員犯してしまう。は!?ガチ犯罪やんけ!

 龍樹たちは、派手にやりすぎた。「透明人間がいるぞ」とバレてしまう。(「透明人間の術」にツッコんではいけない。)

 ブチギレた王様が、数百人の兵士に命令する。

「王宮の扉ぜんぶしめて、剣をふりまわせ!」

 そして、龍樹の3人の親友は、一瞬でぶっ殺されてしまった。でも、龍樹だけは、生き残ることができた。なぜか?

 龍樹だけ、ブチギレてる王様のとなりにかくれることで、見つからずにすんだのだ。

「まさかそんなとこいるわけねぇよな」理論である。逆にね。頭いいね。

 でも、頭のつかいかたが、絶望的にダサい。性欲の暴走。友達3人の死。もじどおり「死ぬほど調子にのった」結果である。

図:P58同書より

 そんな「超頭いいけど、人間性がおわってる」青少年だった龍樹は、この事件をきっかけにめちゃくちゃ反省して、仏教の道にはいり、世のため人のために生きた。