労働の主役は労働者自身のはずなのに、まるで何者かに支配されたかのように主体性を失い働くありように対し「労働疎外が生じている」と主張する論者がいます。

 人間がコントロールできて当然のはずが、その逆が生じてしまい人間が蚊帳の外にいる(疎外されている)というわけです。

 だとすれば、人間が主導権を握っている余暇活動のはずが、いつの間にか余暇活動(無料ゲームやSNS等)から支配されている令和の今は、「余暇疎外が生じている」とでも言えるでしょうか。

 労働のみならず、つかの間の余暇の時間でさえ資本主義社会によってコントロールされ主体性を失ってしまうのですから、現代人は疲労が蓄積して当然です。

いったん休んだプレイヤーを
再びゲームに引き戻す仕掛け

 短時間で完成するオブジェの製作が「作業ゲー」に組み込まれる一方、長い時間を要するオブジェについては、再びプレイヤーをゲームの世界に引き戻すタイマーの役割を果たします。

 特定のオブジェが手に入ることで動物たちをキャンプ場に呼ぶことができ、ゲームが進むのですから、ついついまたゲームを作動してしまうのも無理はありません。

 また、完成すればスマホやタブレット端末に通知が届くため、オブジェの作製を忘れていても問題なくスムーズにゲームの世界に戻ることができます。