Photo by Yasuo Katatae
金利上昇を追い風に、銀行業界の好業績が続いている。人材獲得競争も激しさを増し、初任給の引き上げやベースアップなど、行員の待遇改善に動く銀行も相次ぐ。各社の給与は実際にどこまで伸びたのか。特集『26年 給料ランキング』の本稿では、有価証券報告書に記載された平均年間給与のランキングに加え、各社が公表するベア率や平均給与の前年比を比較し、好決算の果実を行員に還元する姿勢の違いを検証する。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
好業績で銀行員の待遇改善が加速
平均給与・ベア率・賃上げ率を点検
銀行業界が、かつてない活況を呈している。
2026年3月期は、3メガバンクグループがそろって純利益1兆円を突破し、三菱UFJフィナンシャル・グループは初めて2兆円を超えた。地方銀行も、全95行のうち84行が増益を確保した。
背景には、金利上昇に伴う資金利益の拡大があり、一部の銀行では保有株式の売却益も寄与した。6月には政策金利が1.0%に引き上げられ、大きな波乱がなければ、27年3月期も好業績が続きそうだ。
こうした収益環境の改善に加え、人手不足を背景とした人材獲得競争もあり、各社は待遇改善を急いでいる。三井住友銀行や三井住友信託銀行では、大卒の主な初任給が30万円に到達。地銀でも、大手行を中心に28万円台への引き上げが相次いでいる。
では、銀行員全体の待遇はどれほどアップしているのか。ダイヤモンド編集部は、銀行単体で有価証券報告書を開示している主要10社を対象に、26年3月期の平均年間給与を集計し、給与ランキングを作成した。
ただし、有報の平均年間給与を見る際には注意が必要だ。持ち株会社の場合は従業員数が少なく、その数字からグループ全体の給与水準を読み取るのは難しい。また、銀行単体の従業員には旧一般職も多く含まれる場合があり、職種構成の違いや定義が平均給与を大きく左右する。
そこで、主要10社の平均年間給与ランキングと前年比に加え、地銀を含む主要18社の26年のベースアップ率を一覧にした。給与の実態を読み解くには、ベア率、定期昇給や賞与などを含む賃上げ率、有報の平均年間給与とその前年比を併せて見ることが重要だ。次ページで詳しく見ていこう。







