中国情報当局とつながりがあるとみられるハッカーらが、米国の政治家や政府関係者などが使用する携帯電話を標的とし、ひそかに攻撃していたことが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。標的には国家安全保障に関与する高官や政策担当者らが含まれていたという。ハッカーらは携帯電話へのアクセスを通じ、接触があった可能性のある数千人との通話記録や暗号化されていないメッセージ、また音声などを入手することが可能だった。ハッカーらは8カ月かそれ以上にわたり、米国の通信インフラの深部に侵入。中国政府とつながりがあるとされるグループは、ネットワークインフラに一層ずつ侵入し、通信配線の仕組みを検知されることなく調査したうえで、標的を絞って情報を盗み出していたと関係者らは述べている。