より適切な表現としては、「商品を分散してリスクを小さくする」という捉え方です。ただし、分散してリスクが小さくなった結果、それ以上にリターンが大きく減少してしまうのでは本末転倒です。
分散の目的は、リスクを小さくすることではなく、投資効率の向上です。
Hayato Ito著
投資を始めたばかりのときは、リスク分散の名のもとに多くの商品を次々に購入しがちです。その結果、保有する商品の数は増えますが、資産全体の投資効率はインデックスファンド1本より低下することが多いでしょう。
株式市場の効率性はそれほど高いのです。最大限うまくいっても点数が99.1点になる程度であり、通常は90点、80点などに落ちていきます。
新しい資産や商品を追加するときは、投資効率が向上する確信がある場合のみ検討しましょう。リスクを下げようとしてリターンの大幅な低下を招いたのでは意味がありません。投資効率が落ちます。同様に、リターンを増やそうとしてリスクの大幅な上昇を招くのも、よく見られますが、これも投資効率の低下につながります。