米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズにとって、米電気自動車(EV)メーカーのテスラはまだ頭痛のタネではない。だが米フード宅配大手ドアダッシュと米配車サービス大手リフトはそうかもしれない。ウーバーはこの1カ月間、大きく翻弄(ほんろう)されている。テスラが大々的に宣伝していた10月10日の「ロボタクシー・デー」では、実演ではなく録画映像を見せられ、今後の計画の詳細は語られず、投資家にとってやや期待外れだった。だがウーバーにとっては好都合だった。テスラが自動運転タクシー「ロボタクシー」とそれを運用するネットワークを立ち上げるとの見方から、ウーバーの株価は年初以降、おおむね上値の重い展開が続いていた。テスラのイベント翌日にウーバーの株価は11%近く急伸した。
ウーバーの真の脅威、テスラのロボタクシーにあらず
ウーバーは利用者の伸び鈍化と保険コスト上昇に直面、競合ドアダッシュとリフトは提携
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