原稿の直しを筆者が
納得してくれない場合
面白くするためには、思考を停止させず、手間を厭わないというのが草下氏の姿勢だ。しかし、当たり前のことだが、面白い本を作るには、何が面白いのかがわかっていないと、作ることはできない。しかし、ネタや独自の情報を持ってはいるものの、それの活かし方がわからない著者もいる。
原稿がつまらない本は、やっぱり売れません。なので、書きなれていない人には、面白い原稿の書き方を伝えます。まずは書き出し。書き出しが面白ければ、だいたいが面白くなる。
具体的な手法としては、結論から書いて興味を引くパターンや、いきなり人が暴れているような状況のインパクトのあるシーンから始めるパターン、セリフから始めるやり方もあります。構成は組み合わせなので、もらった原稿の書き出しが面白くないなって思ったら、「この部分から書き出してみてください」と提案します。
オチについてもいろんなパターンがあります。余韻を残すパターンもあれば、パツッと切ってしまうパターンもある。捻って面白くする場合もあるし、逆にドライな現実を見せる場合もあると思うので、書き出しとオチのパターンをいくつか伝授して、売り物としての原稿の質を上げます。