が、できれば週一くらいのペースで、原稿用紙でいったら5枚から10枚くらいのテキストをもらって、それをひとつひとつ整理して完結させていくという方法で進めていくと、全体の構成力があがります。どう構成を変えるか、章を組み直すかは、編集者の技量が試されるところです。どのエピソードをどこに配置するかで、面白さはまったく変わってきます。

 僕のやり方は、プリントアウトした原稿をまずエピソード単位でわけて、それぞれをホチキスで留めます。そして、5段階で各エピソードに点数をつけていきます。どの章に割り当てるかを、パズルのように組み換えるんですが、章の頭3つくらいは点数の高い面白い原稿を配置して、後ろ2つはまた面白い原稿を配置する。真ん中あたりのあまり面白くない原稿の後には、また面白い原稿を配置して、全体的な流れを崩さないようにします。つまらない印象づけを避けることを、心掛けますね。

書き出しが面白ければ
だいたい面白くなる

 構成を変えることで、より魅力的な本へとブラッシュアップさせる。草下氏の手掛けた本を例に出して紹介する。