中身が判明しているだけの詰め合わせならただの「超お得な詰め合わせ」でしかないのだが、ワクワク感を喚起する運要素が含まれる場合もあって、それらがこうした詰め合わせをさらに福袋然とさせている。

 まず、“予約抽選販売”システムである。事前に予約を受け付けて、当選者だけが購入に至ることができる。お得すぎる福袋の購入権それ自体がアタリとなる、令和福袋の運要素である。

予約直後から100~200人待ち
運に大きく左右されるモスの福袋

“早いもの勝ち”システムを採用している企業もあるが、人気の福袋だとそこにも運要素が介在してくる。たとえば毎年楽しみにされているモスバーガーの福袋は、予約開始直後からサイトの予約画面で100~200分待ちと表示される。ここまで人気の“早いもの勝ち”だと、購入できるか否かに運が大きく関係してくるのであった。

 そして、「入っているかはわからない、プラスアルファのおまけ」を入れる企業もある。マクドナルド2025年版の場合、10%の確率で「金のマックカード500円分」が入っている。

 牛丼の松屋では、ダイソンの掃除機やiPad Airなど高級家電が総額100万円相当用意されていて、これが必ず誰かに当たることとなっている。

 注目したいのは、その豪華な内容もさることながら、それを伝える公式サイトのテンションで、よその企業とは趣きがちょっと違うので、興味がある人はぜひ見てもらいたい。

【参考】
松屋 オンラインショップ 2025年 懸賞付き新春福袋 16種30食
https://e-shop.matsuyafoods.co.jp/products/fuku-k2025?srsltid=AfmBOorzDT1Ds46ogShMpHYOpyRMYyOt0rjrMw4HOFXo8ya5fhQuOTjn