今年も残すところあと10日ほど。いよいよ新年へのカウントダウンが始まります。今回は、2025年の干支である巳(み)にちなんだ京都のお寺と神社をご紹介します。運気を上げて、幸多き新年を迎えましょう。(らくたび、ダイヤモンド・ライフ編集部)
2025年の干支は「巳」
「辰」年の2024年は、水をつかさどる龍神様をおまつりする貴船神社(左京区)や、龍神がすむという神泉苑(中京区)、仏法を守護する龍の姿を描いた天井画を有する相国寺(上京区)、妙心寺(右京区)、天龍寺(右京区)、建仁寺(東山区)といった禅寺が注目された一年でした。
年の瀬の今、京都の町をぶらりと歩きながら和菓子屋さんのショーケースをのぞけば、京都国立博物館にも近い七條甘春堂の迎春菓子「干支麸焼き」のように、25年の干支「巳」にちなむ蛇がモチーフのお菓子を目にするようになりました。新しい年が日一日と近づいていることを実感します。
そもそも「干支」とはなんでしょう。干支(えと)といえば、十二支の「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種類の動物を指しますが、本来は古代中国の思想にならい、1から10までを表す「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の十干(じっかん)と十二支を組み合わせたものです。「甲子(きのえね)」、「乙丑(きのとうし)」にはじまり、「癸亥(みずのとい)」に至るまで、暦の移ろいを60通りで言い表します。一周すると60年で、暦が還る、つまり還暦を迎えるわけです。25年の干支は、42番目にあたる「乙巳(きのとみ)」です。
「巳」(蛇)は、チロチロと舌を出しながらニョロニョロと動くビジュアルによってどちらかというと恐れられてしまいがちな存在ですが、脱皮を繰り返して成長することから、古来縁起の良い生き物であり、「再生」や金運向上のシンボルでもあるのです。
琵琶とバチを手にし、音楽や技芸などのご利益を授けてくれるという女神「弁財天(弁才天)」のお使いとされていますので、新年には、弁財天をおまつりするお寺や神社を参拝するといいでしょう。今回は、蛇の姿が見られる「巳」年のパワースポットをご紹介いたします。