IT業界
今やソフトウエア、通信、インターネットサービス、ITコンサルティングなど多様な業種があり、IT業界は過去30年にわたり急速に成長してきた歴史がある。Windows95の登場によってインターネットが普及し、1990年代後半からは携帯電話、2000年代後半にはiPhoneが登場するなどデバイスも進化してきた。近年では、コロナ禍でリモートワークが普及したことにより、ITツールの需要やセキュリティー対策の重要性も高まっている。
日本のIT人材は30年までに40万から80万人不足するとされ、国が旗振り役となって人材育成に注力しており、就職先としても魅力的だ。中でも企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連やセキュリティーを手掛ける人材、データサイエンティスト、また最近では、AI(人工知能)技術者などの需要が高い。報酬も上昇中である。
最近では、生成AIやローコードツールの普及で、プログラミングの知識がない人でもシステム構築が可能になりつつある。未経験者や文系人材を育成する動きが加速し、新卒の採用が激化している。技術の発展により新たな活躍の場が増えていくことが期待できる業界だ。
(リクルートエージェント IT 通信業界担当コンサルタント 丹野俊彦氏への取材を基に構成)