米アルファベット傘下のグーグルは、歴史的に過小評価されてきたグループからの採用を増やすという目標を廃止し、一部のDEI(多様性・公平性・包摂性)プログラムを見直す方針を明らかにした。DEI方針を再考する複数のハイテク大手に続く動きだ。グーグルは従業員に宛てた5日付の電子メールで、従業員の多様性を高めるための採用目標を今後は設定しないと述べた。2020年には、「過小評価されているグループ出身のリーダーシップ構成比率」を25年までに30%拡大する目標を掲げていた。アルファベットが5日発表した年次報告書では、「当社が取り組むあらゆることに多様性・公平性・包摂性を取り入れ、当社のユーザーを反映するような従業員構成に向けてコミットしている」という文章が削除された。この文章は21年から24年までの報告書に記載されていた。