ハワード・ラトニック米商務長官は、米政府が4日に発動したメキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を巡り、ドナルド・トランプ米大統領が両国と「妥協案を見いだす」意向だと述べた。ラトニック氏はFOXビジネスに出演し、メキシコとカナダの当局者と電話で終日協議しており、トランプ氏は「両国と何らかの落としどころを見つけたがっている」との見方を示した。その上で、いかなる変更が行われるとしても一時停止とはならず、トランプ氏が「妥協案」で何らかのディール(取引)をまとめるだろうとし、結果は5日に発表される可能性が高いと述べた。トランプ政権が具体的に何に合意するのか、あるいは何を計画しているのかは定かでない。だがラトニック氏は、関税の適用免除対象を検討する際、トランプ氏が1期目の2020年に結んだ「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を考慮する」方針だと語った。