演説は約100分と、現代の一般教書形式のものでは最も長く、そのトーンや範囲、受け止められ方の点で注目に値するものだった。それはまさにドナルド・トランプ氏そのもので、大胆なアイデア、壮大な考え、辛辣(しんらつ)な批判の傑作だった。選挙戦からのおなじみのテーマである国境の安全確保や関税、そしてウォークネス(人種差別など社会的不公正の問題に高い意識を持つこと)と多様性・公平性・包括性(DEI)を終わらせることに焦点を合わせた。2月28日に米大統領執務室で行われた会談が完全な失敗に終わったことを遺憾に思うというウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の声明にトランプ氏が言及したことは、注目を集めた。トランプ氏はこれで鉱物資源協定に調印し、和平交渉の場に戻ることができる。