「ダブチを買う客」と「チーズバーガーを頼む客」の決定的な違い

ダブルチーズバーガーを注文する客は、多少の価格差をあまり気にしない層が多いのに対して、チーズバーガーを頼む客は価格に敏感で、少しでも安い選択肢を探していることが多い。
マクドナルドはこうした違いを利用して、それぞれの客層に合わせた価格設定をしているのだろう。
「ここ2年間で大きなインフレ(物価の上昇)があったにもかかわらず、私たちの戦略的な価格設定の方法、ブランドの強さ、そして全体的な『お得感』を提供する力によって、価格の構造をうまく変えていきながら、お客さんに『お得』を感じてもらうリーダーの立場を維持できている」
「ロイヤルティプログラムのお客さんについてもっと多くのことを学んでいく中で、彼らがどのように店舗を訪れ、何を購入するのかといったデータを集めていく。そのデータを使って、大規模に機械学習を行い、価格設定の方法をさらに賢くしていくことができる」
「この技術を使うことで、以前は10種類未満だったお客さんのグループ(コホート)を、数千ものグループに分けて、より正確に個別対応ができるようになる」
(マクドナルド国際事業部門のプレジデントであるジル・マクドナルド氏、2023年12月6日の2023 Investor Updateでの発言)
カスタマイズされた「お得感」を提供しているのが、マクドナルドの注文用アプリを通じた「ロイヤルティプログラム」だ。