ドナルド・トランプ米大統領が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を標的とする先制攻撃を命じた。同組織は長年にわたり強力な敵を凌駕(りょうが)してきたが、トランプ氏は他者とは違い自身が成功を収められると期待している。米政府当局者らは16日、今回の攻撃は圧倒的な力の誇示を意図したものだと説明。バイデン前政権もフーシ派による紅海航路妨害を阻止するための攻撃を命じたが、今回ははるかに激しいものだとした。当局者らによると、今回の攻撃はフーシ派指導部を直接標的にしており、バイデン政権はこれらを控えていた。また政府当局者らはトランプ政権の攻撃が、フーシ派の最大の後ろ盾であるイランに対するメッセージであると同時に、米国が中東で軍事行動を取る決意を示すものだと説明。継続的な作戦の始まりだと表現しており、アナリストらも攻撃が数週間続く可能性があると指摘している。
トランプ政権のイエメン攻撃、圧倒的な力の誇示を意図
親イラン武装組織フーシ派は7年にわたるサウジ主導の軍事作戦、昨年のイスラエル・バイデン政権による空爆にも耐えてきた
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