ドナルド・トランプ米大統領が国内トップの自動車メーカー最高経営責任者(CEO)らに対し、関税を理由に自動車価格を引き上げないよう警告していたことが分かった。事情に詳しい関係者らによれば、トランプ氏はCEOらとの電話会談で、値上げが実施されればホワイトハウスはこれを好ましくないと受け止めるだろうと述べ、このため、一部の幹部らは動揺し、値上げによって制裁の対象となることを懸念している。トランプ氏はジョー・バイデン前大統領が電気自動車(EV)義務化を打ち出したと述べ、これを自身の政権が撤廃したことに感謝すべきだとも言及。バイデン氏はEV生産を促すために補助金や排出規制を行っていた。電話会談に参加した2人によると、トランプ氏は関税が実際には自動車メーカーの利益になるとの説明を長々と行い、製造業を米国に呼び戻し、歴代大統領よりも自動車業界にとって良い政策を打ち出していると主張した。
トランプ氏、米自動車大手の「関税値上げ」をけん制
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