米食品医薬品局(FDA)のワクチン担当トップが退任に追い込まれた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。第1次トランプ政権下での新型コロナウイルスワクチンの開発を目的とした「ワープ・スピード作戦」で重要な役割を果たしたピーター・マークス氏が28日に退任した。関係者の1人によると、厚生省(HHS)の当局者が同日午前、マークス氏に辞任か解雇かの選択を迫ったという。マークス氏は辞表でロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官に言及し、「真実と透明性は長官の望むところではなく、むしろ長官は自身の誤情報と嘘に従順に同意することを望んでいることが明らかになった」と記した。辞表はFDAのサラ・ブレナー長官代行宛てに提出された。辞表によると、辞任は4月5日付となる。
米FDA、ワクチン担当トップが退任
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