【楽天のプロ講師が教える“1年半無収入”からの大逆転ノウハウ】ネットショップを運営した経験はゼロ。なのに、なぜ急にネット通販をするようになったのか? 1日の終わりにワインを飲むのが好きで、その「好き」が高じて、無謀にも仕事をやめて、新たに「ワインを仕事にする!」と決めた。限りある人生、どうせなら「好きなことを仕事にしたい」というだけの理由だった。それが開業して3年後には年商3400万円、5年後には年商6500万円、いまは年商7億円超にまで成長! 開業資金ゼロ・在庫ナシでもOK、さらには週1回(もしくは月1回)パソコンを開くだけでも稼げる方法がある。限りなくゼロに近いリスクで、自分の「好き」を仕事にするノウハウを初公開&全公開した話題の書『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

「在庫回転率」を知ると
在庫管理がうまくいく
ここで知っておくと役立つ「在庫回転率」についてお伝えしましょう。在庫回転率とは、一定期間内に商品がいくつ売れたかの指標です。
商品在庫全体で算出してもいいのですが、私は1つひとつの商品単位でチェックするほうがいいと考えています。
「1カ月に何個売れたか」を目安に考える
目安としては、「1つの商品が、1カ月に何回(何個)売れたか」に着目するといいでしょう。
たとえば「これは売れるから、在庫を常時10個は用意しておこう」という商品が、1カ月で10個売れたとします。
この場合「在庫が1回転した」ということになります。1カ月で20個売れたら「2回転」、逆に10個売れるのに2カ月かかったら、2カ月で1回転になります。
私のショップでは
「3カ月で2回転」を目安に
私のショップでは、すべての在庫が3カ月で2回転(1.5カ月で1回転)するように調整しています。
これはかなり優秀な数字ではないかと思っています。
在庫回転率の重要性に
気づいたのは後からだった
こんなことをお伝えしていながらなんなのですが、実のところ私が在庫回転率の大切さに気づいたのは、ショップの運営をはじめて、ずいぶんたってからのことでした。
「売り切れ→仕入れ」
の繰り返しからの気づき
少しずつワインが売れるようになってきたころは、在庫を抱えることに慎重になりすぎて、何度も「売り切れ」→「仕入れ」を繰り返していました。
ところが、あるとき「在庫回転率」という指標があることを知り、確認してみたところ、1カ月に3回転も4回転もしている商品があったのです。
在庫数を倍にしただけで売上1.3倍に
「この商品は、さすがに在庫を増やしたほうがいいだろう」と、それまで在庫3本だったのを倍の6本に増やしたら、すぐに売り上げが1.3倍になったのです。
理想は「1カ月で1回転」
在庫回転率は、もちろん高いほうがいいです。
ただし、最初は2カ月に1回転、できれば1カ月で1回転するのが理想です。
在庫は“倉庫で眠るお金”
そもそも在庫というのは、お金を払って商品を仕入れているわけなので、“お金が倉庫で寝ている”ようなもの。
在庫が回転しないと、せっかくの資金を寝かせたままになってしまいます。
支払いサイクルを味方にすれば
資金繰りがラクになる
そして、たいていの場合、商品を仕入れると「月末締めの翌月末払い」という支払いサイクルになっています。つまり、今月中に仕入れたぶんは、月末に合計して請求され、翌月末に支払います。
在庫が1カ月以内に回転するということは、お金を払って仕入れた商品が、仕入れ代金を支払うまでにすべてお金に代わるということです。
それだけ資金に余裕が生まれるということですから、在庫回転率が1カ月で1回転というのが1つの理想なのです。
在庫が売れ残ると資金も滞る
反対に、在庫がいつまでも売れずに倉庫に眠っていたら、そのぶんの資金が現金化できずに苦しくなります。
もちろん、高額なものなど回転が遅い商品もありますから、そのぶん、回転の早いものを増やすなどすることで、全体的な在庫回転率を高めておくことが大切です。
※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。