大化けする可能性を秘めた
未上場のベンチャー企業
メタトレンド投資の最大の醍醐味。それは、いまはまだ注目されていない企業を探し出し、10年、20年という長期スパンで株価が10倍、100倍と化ける可能性を追いかけるところにあります。
すでに上場している企業の多くは、ある程度の規模に成長していることが多く、ここからさらに10倍、100倍へ跳ね上がるハードルは高いと言わざるを得ません。
そういう意味では、今後大化けする大きなポテンシャルを秘めているのが、いまはまだ未上場のベンチャー企業です。まだ成長過程であり、事業が軌道に乗れば一気に売上や利益が急増し、株価も劇的に跳ね上がっていくでしょう。
例えば、AI向け半導体を開発するGroq(グローク)は、半導体の王者であるNVIDIAに挑もうとしています。まったく新しいAI専用チップを開発し、処理速度を大幅に向上させることを目指しているのです。とはいえ、NVIDIAは高性能GPU分野を事実上独占しており、実績や資金力において圧倒的な地位を築いています。そこに真っ向から挑んでも勝つのはなかなか難しいでしょう。しかも、現時点では赤字を垂れ流しつつベンチャーキャピタルの資金で走るハイリスク・ハイリターンの典型的存在でもあります。
しかし、だからこそ、ここからGroqが急成長したり、NVIDIAを追い越すようなことが起きれば、株価は大化けすること間違いなしでしょう。
AI分野以外にも、魅力的なベンチャー企業は数多くあります。例えばStripe(ストライプ)は、ウェブサイト上でのクレジットカード決済を手軽に実装できるサービスを提供し、急激な成長を遂げてきました。
銀行との面倒な手続きや契約を一括して引き受けることで、多くのECサイトやスタートアップがこぞって利用し、業界のデファクトスタンダード(事実上の標準)と呼ばれるほどの存在になりつつあります。しかもユニコーン企業(評価額10億ドル超の未上場ベンチャー)のなかでも、利益をしっかり稼ぐ優等生として知られているのです。