未上場のうちに準備をし
上場後の爆騰を狙う
ところが、こうした魅力的なベンチャー企業の多くは未上場であり、個人投資家が自由に株を買うことはできません。基本的に非上場株はベンチャーキャピタルやエンジェル投資家(起業して間もない企業に資金を出資する投資家)、特殊なルートを持つ人々しか入手できないのです。
一応、セカンダリー市場(株などを投資家間で売買する市場)という方法があるものの、手数料が高額だったり、正当な取引なのか見極めが難しかったりと、ハードルがきわめて高いのが現状です。
では「未上場だからどうしようもない」と諦めるしかないのか。私は、そうは思いません。なぜなら、いまは未上場であっても、いつか上場する可能性は十分にあるからです。
そして、いざ上場が決まれば、株価が大きく跳ね上がるチャンスも大いに考えられます。
そこで、やはり私が推奨するのはウォッチリストの活用です。将来、大化けしそうだと感じる未上場企業を見つけたら、メモを取っておき、情報収集しておく。
例えばGroqに惹かれるなら「どんな技術でNVIDIAに挑もうとしているのか」「CEOのビジョンは何か」といった情報を日々ウォッチしておく。Stripeなら「いつ上場するか」という観点はもちろん、「競合はどこか」「どんな強みがあるのか」などをチェックしておく。

今後、もし上場するというニュースが出たら、これまで集めてきた情報をもとに素早く判断すればいいわけです。
未上場企業への投資は簡単ではありません。しかし「上場前に買えないから仕方がない」と思考停止するのではなく、あらかじめ目星をつけておけば、上場した瞬間に素早く動けるチャンスを得られます。
これもまた、メタトレンド投資の目線で「大化けを狙う」ひとつの方法だと私は考えています。