株価10倍の「テンバガー」狙うための「最も確実な方法」とは?【専門家が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

さまざまなデータ分析をして、これぞ10倍株=テンバガーになるだろうと見込んで購入した銘柄。株価が10倍になるまで見守っていたいと思うのも無理はないが、売り時を逃したら、利益どころかマイナスになってしまうことも…。そうならないために、「売却」と「買い直し」の合わせ技のコツを知ろう。※本稿は、足立武志『お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

成功と失敗を分ける売り時
そこには冷徹なルールがある

 テンバガー株を語るときに、見落とされがちなのは「買ったあと、どうするか?」、つまり買ったあとの売り時について、です。

 買った株が首尾よく上昇してテンバガーになることももちろんありますが、そうならないケースの方が圧倒的に多いです。株価は上昇したけれどもせいぜい2倍くらいにしか上昇しない場合や、値下がりを続けてしまうこともあります。

 つまり、テンバガー株を考える際には、買ったらその後、売るのか売らないのか、売るとしたらどうやって売るのかについても考えておく必要があるのです。

 大きく分けると、買ったあとのアクションとしては「ずっと持ち続ける」と「途中で売却する(その後の買い直しも含めて)」のいずれか。

 もし買ったあと、株価が値上がりを続けているようであれば、そのまま持ち続けてもよいと思います。

 しかし、意に反して株価が買い値を下回って値下がりするような場合は、事前に決めた損切りルールに従って、損切りを実行するべきでしょう。

 株価10倍になるまで粘って持ち続けた結果、逆に株価が下落を続け、損失が拡大するようでは元も子もありません。

「この株は株価10倍になる!」と思っても、値下がりしたら損失が小さいうちにいったん売却し、次の買い時を待ったり他の銘柄にシフトしたりするなど仕切り直しをした方がよいと思います。