米株式市場の大幅続落を受けた6日の先物市場は、週明け7日にさらなる修羅場が起きることを示唆していた。3日と4日に見られたような急落後には通常、いくぶん値を戻す動きが期待される。たとえそれが「デッドキャット・バウンス(死んだ猫でも高いところから落とせば弾む=相場急落後の一時的反発=)」のような反応であっても、だ。しかし、関税という炭坑のカナリア(炭坑の有毒ガスの発生を人間より先に察知し、警告する)たちは、今後に訪れる経済的苦境を警告している。ジャンク債市場での投げ売りは、そうしたカナリアの一つである。新型コロナウイルス流行が起きた2020年以来の大きさだった。ICE・BofAのインデックスで見ると、高リスクの社債を購入する際に投資家が求めるプレミアム(米国債利回りと比べた上乗せ幅)は、ドナルド・トランプ米大統領の関税引き上げ攻勢を受け、先週末の遅い段階で1ポイント拡大し4.5ポイントに達した。