1億円以上稼ぐ取締役1109人はもらい過ぎ!? 「年収1億円以上幹部」と従業員の年収格差ランキング#24

日本の経営者の報酬が低いと指摘されて久しい。それでも、実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1109人もいる。成果に見合った報酬を受け取ることは当然といえよう。ただし、大事なのは納得感だ。業績や株価が振るわなければ株主は不満を持つだろうし、なにより従業員の士気が下がる。そこで、機械業界の1億円以上もらう役員と従業員の年収格差ランキングを作成。特集『1億円以上稼ぐ取締役1109人はもらい過ぎ!?「年収1億円以上幹部」と従業員の年収格差ランキング』(全24回)の最終回では、機械業界の年収1億円以上の経営幹部と一般社員の年収格差の実態を調査、実名ランキングで80人を検証する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

機械業界で年収1億円以上80人の実名
トップは従業員年収と80倍の格差!

 パチンコ、パチスロ機器メーカーから、三菱重工業、コマツ、ダイキン工業など、機械業界には幅広いメーカーが属している。

 では、その機械業界で「年収1億円以上」の経営幹部たちは、従業員の年収の何倍をもらっているのだろうか?業績に見合う年収を受け取っているのだろうか?

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。その経営幹部である人物の年収と従業員の平均年収を比較し、何倍の開きがあるかでランキングを作成した。数字が大きくランキングの上位にいるほど、従業員の待遇との格差が大きいことになる。

 また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかどうかの判断の参考にしてほしい。今回対象としたのは機械業界だ。

 機械業界で従業員との年収格差が大きいのは誰なのか?

 ユニバーサルエンターテインメント、SANKYO、セガサミーホールディングス(HD)、ダイキン工業、ディスコ、DMG森精機、三菱重工、コマツ、日本精工、オプトラン、クボタ、藤商事、イワキ、不二越、SMC、ダイフク、THK、荏原、IHIといった企業の幹部たちの年収は幾らで、従業員の何倍をもらっているのだろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。