2024年の終わりが近づいたタイミングで25年度のトップ人事が続々と届き始めた。25年に新たな社長が就任する企業はどこなのか。社長交代の周期が25年に訪れる企業13社をピックアップした。特集『総予測2025』の本稿では、その後編をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
三菱重工は社長任期5~6年が目安
交代周期のタイミングで
2024年末に製造大手2社のトップ交代が発表された。1社は日立製作所、もう1社は三菱重工業。このうち三菱重工については、25年度での交代がかねてささやかれていた(詳細は『三菱重工新社長に伊藤CTOが就任!ポスト泉沢氏を巡る出世レースの舞台裏、「2つのサプライズ」とは?』参照)。
言ってしまえば泉澤清次社長(67歳)が就任したときからバトンタッチのタイミングは想定できた。三菱重工には社長交代の周期があり、任期5~6年が目安。泉澤社長は24年に就任6年目で交代周期を迎えており、ドンピシャのタイミングでの交代となる(次ページ表参照)。
24年末はゼネコン大手である大林組の社長交代も発表された。ゼネコンは大林組をはじめ鹿島、竹中工務店など創業家の影響力が強いところが多く、そうした企業は周期に関係なく、創業家の意向次第でトップが入れ替わる。
そうした事情もあり、ゼネコン大手の中では清水建設の社長交代の方がかねて濃厚とされてきた。同社は25年に社長交代周期を迎えるのだ(次ページ表参照)。
では、このほかに社長交代の周期が25年に訪れる企業はどこなのか。
次ページでは、製造業や建設業でトップ交代周期を迎える企業を取り上げる。日本における社長の在任期間は業界的な傾向もあり、製造業と建設業とでも異なる。