芸人という強みがあるから仕事がどんどん増やせた!
稼げるようになった理由は「収入源を複数持ったこと」

──まさに八面六臂の活躍です。ライター業までやっておられるとは。

山下 振り返ってみると、いまの活動はすべてお笑い芸人という経歴が大きく影響しています。ライターの仕事ができたのも、「芸人なら芸能界に精通しているだろう」という期待があったからです。うどん屋を始めたときも、芸人であればテレビや雑誌で取り上げられやすく、宣伝費を抑えられるという計算がありました。

 いま、ファイナンシャル・プランニング技能士としておカネに関するYouTubeチャンネルや番組に呼んでいただいていますが、これもひとえに、芸人という経歴があるからこそ、お声がけいただけているのだと感じています。

 芸人という“強み”を活かすことで、仕事の幅が広がったと思います。ただ、お笑い芸人の仕事では、全然稼げませんでしたけどね(苦笑)。

──おカネに苦労した時代も長かったわけですが、ここまで稼げるようになった理由は何だと思いますか?

山下 「このままではやばい」と思ったら、すぐに次のことができる割り切りと思い切りのよさかもしれませんね。あとは、できるだけ多くの収入源を確保しておくこと。うどん屋は売ったけど、いまもプロデューサーとして席を残していますし、一度は引退したお笑いも、いまは細々と続けています。収入源が多ければ、どれか1つが駄目になっても、ほかの収入で食べていけますから。

──それに加えて株式投資もやっているのですから、安泰ですね。

山下 おかげさまで、株式投資に投入した1億円の元手は、3年で一時は2億円まで増えました。米国のインデックス投信やETF、テック系の個別株などに投資しています。インデックスの長期投資と個別株の短期売買で、将来的には10億円を目指したいですね。芸人が株で10億稼いだら、ネタとしても面白いんじゃないですか?(笑)