欧州連合(EU)は、アップルとメタ・プラットフォームズの米ハイテク大手2社に対する制裁措置の発表を延期していた。トランプ政権との通商交渉を本格化させる中、一時的に対立を回避した格好だ。複数の関係者によると、EU執行機関の欧州委員会は、両社に対する停止命令をもともと15日に発表する予定で、少なくとも1社にそう通知していた。両社に制裁金を科す可能性もある。だが14日にマロス・セフコビッチ欧州委員(貿易担当)が米首都ワシントンで政権当局者と会談する直前になり、発表の先送りが決まった。ドナルド・トランプ大統領が一部関税を90日間凍結すると表明してから、セフコビッチ氏が米当局者と対面で協議するのは初めてだった。今週はイタリアのジョルジャ・メローニ首相もワシントンを訪れ、トランプ氏と会談した。トランプ氏はEUとの貿易を巡るディール(取引)には「ほぼ問題ない」と発言した。
EU、アップルとメタの制裁延期 対米交渉控え
関係者によると、もともとは今週発表する予定だった
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