ウクライナ戦争終結に向けトランプ米政権が提示した一連の広範な構想を巡り、ウクライナ政府が回答を迫られている。この構想の中には、ロシアによる2014年のクリミア併合を米政府が承認することや、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟排除の可能性なども含まれている。トランプ政権の高官らは17日、パリでウクライナ側の高官らに対し、機密文書としてこれらの案を示した。複数の欧米当局者が明らかにした。終日行われた会合では、その内容が欧州各国の高官らとも共有されたという。米政府は現在、これらの案に対するウクライナ政府の回答を待っており、今週中にロンドンで開かれる米国、ウクライナ、欧州の当局者らによる会合で示される見通しとなっている。その後、欧米やウクライナの立場に一致がみられれば、案はロシア政府に示される可能性もある。