カナダで28日投開票された総選挙で、マーク・カーニー首相が率いる与党・自由党が勝利を確実にした。同国の放送局が伝えた。放送局によると、自由党が過半数の議席を獲得するか、あるいはそれより少ない議席数で他の党の支持を得て政権運営を行う必要があるかは不明。カナダと英国で中央銀行の総裁を務めた経歴を持つ60歳のカーニー氏は、ジャスティン・トルドー氏の後任として、3月にカナダ首相に就任した。自由党は今年初めの時点では総選挙での敗北が見込まれていた。3期にわたるトルドー政権に対する有権者の疲れと、インフレや高騰する住宅費用に対する不満を背景に、1月の世論調査ではピエール・ポワリエーブル氏率いる保守党に20ポイント以上の差をつけられていた。