米労働省が2日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比17万7000人増と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想(13万3000人増)を上回った。増加ペースは3月の18万5000人から鈍化した。2月・3月分の増加幅は合計5万8000人、下方修正された。4月は政府部門の就業者数が9000人減少し、全体の伸びを抑えた。失業率は4.2%で横ばい。エコノミスト予想と一致した。このデータは、企業がレイオフを控えつつ、新規雇用を凍結している様子を示した。INGファイナンシャル・マーケッツのエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「採用にしても人員削減にしても決定を下すには時間がかかる」とし、「今年は時を追うごとに雇用データがはるかに弱まり、雇用が著しく鈍化する状況に備えなければならない」と述べた。
米就業者数、4月は17.7万人増に鈍化 予想は上回る
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