
近年の就活市場は「売り手市場」と呼ばれ、就職率が過去最高レベルに達しており、就活の早期化も進んでいる。そんな中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのか。国公立・私立主要27大学別の2024年就職先ランキングを作成した。第5弾は、西日本に位置する主要国立大の大阪大学、神戸大学、九州大学の就職先をお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
2023年は地元企業が人気
24年はどうなった?
国が設置・運営する国立大学は、地域における教育および研究の中核を担っている。学費が比較的安価であり、幅広い学問分野が設けられている点や、研究環境が整備されている点が特徴だ。
今回は、国立大学の中でも、西日本(*)に位置する大阪大学、神戸大学、九州大学のランキングについて取り上げる。
2023年の西日本の主要国立大「就職先企業・団体」ランキングを振り返ると、大阪大はアクセンチュアと関西電力が共に1位で、三菱電機が3位だった。関西ゆかりの企業である関西電力やダイキン工業、パナソニックなどの人気も根強かった。
神戸大は、神戸大学医学部附属病院、関西電力、クボタがトップ3で、神戸市役所や兵庫県庁などの地元自治体への就職も相変わらず多かった。
九州大のトップ3は、九州大病院、九州大、九州電力で大学関連や地場大手企業の人気が高く、他に半導体関連企業の人気も高かった。
24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。