大阪大トップはソニーグループ
神戸大と九州大は附属病院
24年における大阪大学の就職先ランキングで、1位には前回圏外だったソニーグループが急浮上。2位がNTTデータグループ、3位がダイキン工業だった。
前回1位だったアクセンチュアと関西電力は、それぞれ4位および9位に順位を下げた。5位には日立製作所とみずほフィナンシャルグループが並び、7位はクボタ、8位は三菱電機、10位はパナソニックである。
就職先は大企業が中心で、特にメーカー(トヨタ自動車、ダイキン工業、三菱重工業など)、情報通信(NTTデータグループ、富士通)、コンサルティング・金融(アクセンチュア、野村総合研究所、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行)が大きな割合を占める。
関西発の企業や製造業の比率も高く、技術志向・安定志向が見て取れる一方で、最先端の情報・エンタメ産業など幅広い産業分野への関心と多様なキャリア志向がうかがえる。
神戸大学は、1位が神戸大学医学部附属病院、2位がクボタ、3位がダイキン工業だった。
4位は三井住友銀行とNTT西日本が同順位、6位はアクセンチュア、7位は日本生命保険、8位は大阪ガス、9位は神戸市役所、10位はNTTドコモと日立製作所が同順位となっている。
就職先には関西を本拠とする大手企業が多く、メーカー(ダイキン工業、クボタ、三菱重工業など)やインフラ(関西電力、大阪ガス)、金融(三井住友銀行、日本生命保険など)といった安定志向の企業が目立つ。神戸大学医学部附属病院や神戸市役所など、地元志向の高さがうかがえる。
アクセンチュアのようなコンサルティング、NTTグループなどの情報通信系企業へも就職しており、大阪大学と似た傾向が見られる。
九州大学は、1位が九州大学病院、2位が九州大学、3位が九州電力だった。他に、福岡県(5位)、福岡市(9位)、福岡銀行(10位)、西日本鉄道(16位)など、福岡県および九州圏の公的機関やインフラ企業が多くランクインしており、地元志向の高さが顕著である。
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングやJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing、台湾積体電路製造〈TSMC〉のグループ会社)といった半導体分野、また野村総合研究所やアクセンチュアといったコンサルティング企業もランクインしており、成長産業への関心も見逃せない。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2024年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある(調査/大学通信)