飛行機の自動運転はかなり進んでいるようだ。まあ空には信号もないし、歩行者が飛び出すこともありませんからね。

救助が完了したら、撤収して那覇基地へ戻る

UH-60J:要救助者確保。引き上げ開始──ホイスト作動、引き上げ良好。

 ワイヤーに要救助者のダミーを接続し、ホイストで引き上げていく。明け放たれた機体の横のドアには別の隊員が待機しており、要救助者を機内に引き入れている。

UH-60J :1名収容完了。訓練項目達成。
U-125A:HERO。上空から確認済み。安全確認良好。RTB(Return To Base、帰投)予定時刻を報告願います。
UH-60J:HERO。RTB那覇、ETA1120。VFR。500フィートで帰投。

ヒトヒトフタマル那覇帰着予定

 那覇に11時20分に帰着予定。ちなみに自衛隊では11時20分を「ヒトヒトフタマル」と発音する。これは陸海ともに同様だ。VFRは Visual Flight Rulesの略で有視界飛行のこと。

 パイロットが自分で周囲の状況を目視しながら安全を確保することを前提としている。ヘリは高度500フィート前後の低空を飛行することが多いので、IFRが基本の那覇空港でも、ヘリは機動性と任務特性によりVFRで飛ぶことが多いのだ。

操縦席の真後ろの席に座らせていただいた操縦席の真後ろの席に座らせていただいた Photo:Diamond
UH-60Jも帰還我々が着いたすぐあと、UH-60Jも帰還 Photo by F.Y.