航空自衛隊 那覇基地レポートの4回目は、いよいよ基地にある飛行機を紹介する。今回取り上げるのは、早期警戒機E-2C。背中に大きな「お皿」を載せた、かなり特徴的な姿の航空機だ。このE-2Cは、航空作戦を効果的に遂行する使命を担う、非常に重要な飛行機である。E-2Cとはいったいどんな飛行機なのか?E-2Cのパイロットに詳しく話を伺った。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
みなさまごきげんよう。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
……と毎週始まる“前ヨタ”を、担当編集者のアヤノが代行するつもりで原稿を用意していたのですが、なんと、フェルさんの本編にまったく同じ話が出てきてしまいました(!)。同じ話を2回しても仕方ないので、今週は前ヨタはスキップして、さっそく本編に入りましょう。
ということで、ちょっと間が空きましたが、航空自衛隊 那覇基地レポートを再開します。前回までは会議室でインタビューをしていましたが、今回からは外に出て実機を見学しますよ!
乗用車で基地内を移動し、
飛行場に入ろうとしたら……
さあさあ、待ちに待った実機の見学である。事務所棟から飛行場に移動し、E-2C早期警戒機をじっくり見せていただこう。
取材申込時に「E-2Cに搭乗したい」と強く希望していたのだが、さまざまな探索装置を搭載した警戒機はまさに“秘密の塊(かたまり)”で、残念ながら搭乗の夢は叶わなかった。機体のドアも固く閉ざされており、機内をのぞき見ることも許されなかった。よって、機体の周りをグルグル眺め回しながらのインタビューと相成った。
お話を伺うのは、航空自衛隊 警戒航空団 第603飛行隊長 坂田篤史2等空佐である。
……と、その前に。広報車両(一般の乗用車)で誘導路に入る直前。運転席と助手席に座っていた広報さんが二人そろってクルマから飛び下り、やおらタイヤを点検し始めたではないか。私も思わずクルマから降りた。「え?まさかパンクですか?」