トルコの反政府武装組織「クルド労働者党(PKK)」は、トルコ政府との40年にわたる武力闘争を終わらせ、組織を解散すると発表した。トルコおよび中東全体の重大な安全保障上の脅威の解消につながる見込みがある。PKKの指導者で服役中のアブドラ・オジャラン受刑者は今年2月、武装解除と組織解散を呼びかけた上で、今後の道筋を決めるよう求めていた。これを受けてPKKは3月に戦闘停止を宣言した。PKKは関連のあるフィラット通信を通じて「歴史的使命を完了した」と表明。「これに基づき、PKKの第12回大会はPKKの組織構造を解散し、武装闘争という手段を終えることを決定した」と述べた。トルコと米国がテロ組織に指定したPKKは、1980年代からトルコ政府と武力闘争を続けてきた。当初は独立したクルド人国家の樹立を目指し、後にトルコのほかシリア、イラク、イランにまたがる数千万人のクルド人の権利拡大を要求した。この4カ国全てにPKK関連組織がある。