米小売りチェーン大手ウォルマートは15日、今月から初夏にかけて値上げに踏み切ることを明らかにした。関税の影響を受けた商品が店頭に並び始めるのに伴い、一部のコストを価格に転嫁する。ジョン・デービッド・レイニー最高財務責任者(CFO)はインタビューで「これほどの規模とスピードのコスト増には前例がない」と述べた。また、2-4月期(第1四半期)は特売品や迅速な配送が消費者に支持されて着実な増収を果たしたが、貿易摩擦が消費にもたらす打撃は今後本格化するとの認識を示した。競合他社より価格を低く抑えるために関税コストを一部負担する可能性があることから、足元の四半期の利益予想は提示しなかったと説明した。ウォルマートは仕入れ先にコスト上昇分を転嫁されたため、すでに一部の値上げを実施した。
ウォルマート、関税を理由に値上げ 今月から
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