ロシアとウクライナは16日、和平合意に向けて3年ぶりとなる高官級の直接協議を行った。ロシアが停戦の前提条件として自国軍が制圧していない大規模なウクライナ領土を要求したため、ほとんど進展は見られなかった。だがウクライナの代表者によると、双方はそれぞれ1000人の捕虜を交換し、最終的な停戦に向けて接触を続けていくことで合意した。暫定合意した捕虜交換は過去最大規模となる。交渉は2時間弱続いた。ウクライナ当局者によると、ロシアは自国の制圧していないザポリージャ、ヘルソン、ドネツク、ルハンスクの各地域から撤退するようウクライナに要求した。ウクライナ側が無条件停戦を求めたのに対し、ロシアのウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は前提条件としてウクライナがこれら4州を引き渡す必要があると主張。ウクライナ当局者によると、この要求を拒否した場合、ロシアは将来的に別のウクライナ領土を要求する方針を示した。ただ、ウクライナ側はこうした要求を予期しており、冷静さを保った。
ウクライナとロシア、3年ぶり直接交渉 進展乏しく
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