本宮でご利益アイテムを授かる

授与品は、本宮の授与所(午前9時~午後5時)で授かることができます。霊泉に浸すと神様のメッセージが浮かび上がる「水占(みずうら)みくじ」、水の入った「水守」、水難除けや大漁祈願の「ルアー守」など、水にちなんださまざまな授与品がそろうほか、この季節限定の「青もみじ守」も。
今話題のお守りは、2024年秋に登場した「音守(おまもり)」。中に入っているカードのQRコードを読み取れば、境内に響く水の音と山の音の2種類の音をいつでも聴くことができるのです。日常生活に戻ってふと疲れたときにこの音を聴けば、リフレッシュでき、お参り直後の清らかな心身に立ち返れそうです。

これらのほかにも、ご神水の入った「お清め化粧水」や「お清め洗顔石鹸」といったコスメや京友禅のスマホ拭きなども人気です。ご神水を使った「ご神水ラムネ」は、常温のほか冷えた瓶も用意されていますので、お参り後にのどを潤すといいでしょう。
さて、貴船の川床には避暑のイメージもありますが、5月に入ると設けられます。今の季節も貴船を訪れたなら川床は欠かせません。貴船川の清流の上に床席を設え、涼を感じながら飲食を楽しむ、京の奥座敷の風物詩は毎年9月まで開かれます。
街中の鴨川納涼床(こちらは「ゆか」)が高床式であるのに対し、貴船の川床は、床に座って手を伸ばせば水に触れられるほど川面が近く、清涼感たっぷり。屋外とはいっても、天井には簾(すだれ)を掛け、その上には山の斜面に連なる木々の葉が折り重なるため直射日光は入らず、爽やかな木漏れ日が差す程よい日陰になっているのもうれしいところです。
屋外の席ですから、希望の日に予約できたものの、あいにくの雨で館内の席に……となる場合もあります。龍神様が降らせてくださる雨が降る中、窓越しに眺めながらお食事をいただくのも風情がありますので、それはそれで素晴らしいのですが、一度は川床を楽しみたいものですね。
