初詣はもう済ませましたか。まだまだ御利益を授かりたい! という方におすすめなのが、日本最古の「都七福神めぐり」。商売繁昌、開運招福、七福即生、福徳自在、延寿福楽、不老長寿、諸縁吉祥……などなど、さまざまな御利益をいただき、幸多き一年を過ごしましょう。(らくたび、ダイヤモンド・ライフ編集部)
新年の京都は七福神めぐりから
新年おめでとうございます。今回が2025年最初の連載となります。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆さんは、どのような年末年始をお過ごしになりましたか? らくたび代表の若村は、NHK紅白歌合戦がクライマックスに近づく頃、KBS京都「年越し特別番組2024→2025ようこそ昭和100年」で、百萬遍知恩寺から現地中継リポートをしておりました!
すでに初詣を済まされた方もまだの方も、幸多き一年となるよう、年の初めのうちに祈念しておきたいものですね。京の散歩も兼ねて、そんな方々におすすめしたいのが「七福神めぐり」です。
第37回で、今年の干支「巳」にちなんだ“伏見御所の弁財天”出町妙音堂が、妙円寺の松ヶ崎大黒天、廬山寺の毘沙門天、清荒神として知られる護浄院の恵比寿神、鷹峯に移転した遣迎院の福禄寿、“革堂”行願寺の寿老神、大福寺の布袋尊と共に「京都七福神」として名を連ねることに触れました。こちらは100年ほど前に始まったもので、京都には他に泉涌寺山内の塔頭を成人の日に巡る泉山七福神巡りや節分の日に同じく塔頭を巡る天龍寺七福神といったピンポイントの七福神巡りもあります。
今回は、全国にある七福神のルーツで日本最古の歴史を誇る「都七福神めぐり」についてご紹介したいと思います。今から600年ほど前、室町時代の民間信仰から広がっていきました。いつしかゑびす神、弁財天、毘沙門天、大黒天、福禄寿、寿老神、布袋尊が七福神として信仰を受けるようになり、元日の夜、宝船に乗った七福神の絵を枕の下に入れて眠ると、幸せが舞い込むと言い伝えられるようにもなりました。
東京でも江戸時代から七福神めぐりは盛んで、雑司ヶ谷や新宿山ノ手のように通年巡ることができるものもありますが、元日から7日まで(元祖山手、下谷、隅田川、深川、亀戸、千寿など)、8日まで(浅草名所)、10日まで(谷中)といった具合に、期間限定のものが多いようです。
その点、京都の「都七福神めぐり」は一年中OK。ただ、1月31日までにお参りすると、「七難即滅、七福即生極まりなし」といわれ、より大きな功徳が授かれるのだとか。桜や紅葉シーズンは国内外の観光客であふれかえり、道路が渋滞する日も少なくありません。比較的混雑なく巡ることができる冬の今こそ、凛とした心地よい空気の中、巡拝のベストシーズンといえそうです。