米カリフォルニア州サンノゼ在住のマイケル・ロイヤーさん(33)は何年も前から、妻の靴下をこっそりゴミ箱に捨てている。普段履く靴下ではなく、妻の母親が中国のTemu(テム)などのファストファッションサイトから贈り物として注文したXLサイズのものだ。見つからないようゴミの下に押し込み、かれこれ10回ほど捨てている。「妻は絶対に履かない」。食料不安問題を研究するロイヤーさんはこう話す。「なくなったことにも気付かない」ロイヤーさんはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、妻に靴下のことを伝えないでほしいと頼み、妻がこの記事を読まないことを願うと述べた。米国の家庭は、「モノが安い」黄金時代に買った小物やガジェット、衝動買いした物であふれている。関税で値段が上がりかねないことから、多くの人がさらに買いだめをしている。