公務員、コンサル、金融…
安定と成長で異なる志向
24年のランキングは、学習院大学は1位が東京23特別区人事委員会、2位がみずほ銀行、3位が千葉銀行だった。
公務員や金融機関が上位を占める点が特徴だ。特に東京特別区や地方自治体などの行政職への就職が多く、安定志向が強い傾向がうかがえる。銀行や保険などの金融業界への就職も堅調。他にも、日本航空やアクセンチュアなど多様な業界への就職実績があり、バランスの取れた進路選択が見られる。
明治大学は1位が東京特別区、2位がみずほフィナンシャルグループ、3位が国家公務員(一般職)だった。
自治体や国家公務員など公務員志望が顕著で、安定志向が強い。加えて、みずほやりそなといった大手金融機関や保険会社にも多数就職しており、金融分野に強みがある。NECやNTTデータ、アクセンチュアといったIT、コンサル企業も上位に並び、情報系分野での就職実績も豊富だ。
青山学院大学は1位が日本航空、2位がアクセンチュアとレバレジーズが同順位だった。
日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)など航空業界が上位にあり、語学力や国際志向の高さがうかがえる。アクセンチュアやベイカレント・コンサルティングなどのコンサル、NTTデータや富士通といったIT業界への就職も目立ち、デジタルスキルを生かした進路も強みだ。加えて、レバレジーズやリクルートなどの成長企業も人気で、ベンチャー志向も感じられる。
立教大学は1位が東京都特別区、2位がりそなグループ、3位がJTBだった。
東京都特別区や国家公務員、東京都教員など公務員系の就職が目立つ。りそな、みずほといった金融、NTTデータやアクセンチュアなどIT、コンサル業界も上位に並ぶ。JTBや星野リゾート、エイチ・アイ・エス(HIS)など観光・サービス業にも就職しており、幅広い進路選択とホスピタリティ分野への関心の高さが表れている。
中央大学は1位が国家公務員(一般職)、2位が東京都特別区、3位が東京都庁だった。