公務員志望が圧倒的に多く、法律・政策分野に強い大学の特色が顕著に表れている。

 また、みずほやりそななどの金融業界、NECやNTTデータなどのIT、通信系企業にも多数の就職実績があり、理系分野への進路も一定数存在する。公務員を中心としながらも、多様な業界に人材を輩出している点が特徴的だ。

 法政大学は1位がみずほフィナンシャルグループ、2位がりそなグループ、3位がレバレジーズだった。

 銀行への就職が上位を占め、金融志向の強さが際立つ。次いで、レバレジーズやマイナビ、エン・ジャパンといった人材・情報系企業への就職も多い。東京都庁や日本年金機構などの公的機関、NECや富士通といった大手ベンダーにも就職実績があり、文理問わず幅広い進路が選ばれている点が特徴だ。

 上智大学は1位がアクセンチュア、2位が日本アイ・ビー・エム、3位が日立製作所だった。

 IT・コンサル系企業への就職が上位に集中しており、情報分析力を生かしたキャリアが目立つ。JALやANAなど航空業界にも強い。リクルートや楽天グループといった成長企業への就職も多い。

 東京理科大学は1位がNTTデータ、2位が日立製作所、3位がソニーセミコンダクタソリューションズだった。

 大手IT、電機メーカーが上位を占め、理工系大学としての専門性の高さが際立つ。ソニーセミコンダクタソリューションズや野村総合研究所など、先端技術やコンサル系にも就職しており、研究力・実践力の両面で評価されている。自動車・建設・重工業などハード系分野への就職も多く、理系の多様な進路に強みを持つ。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2024年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある(調査/大学通信)