ニュースな本写真はイメージです Photo:PIXTA

アルコール量を減らしたいが、微アルコール飲料やノンアル飲料では満足できない。そんな酒好きすらをも納得させる、おいしい微アルコール飲料が続々と開発されているのをご存知だろうか?それらを活用することで、我慢せずに適正飲酒ができるのだ。※本稿は、葉石かおり著、浅部伸一監修『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

あえて「飲みづらい」新グラス
開発したビールメーカーの思い

 ヤッホーブルーイング(編集部注/軽井沢に本社を置くビールメーカー)のビールが飲みづらい「ゆっくりビアグラス」は、メディアでも盛んに取り上げられた。それは、「ヘタをすると製品であるビールの売り上げが落ちるような企画だからかもしれません」と同社の代表取締役社長の井手直行氏。確かに、皆が皆、このグラスを使ったら、ビールの消費が減ってしまいそうである(編集部注/井手氏によると一般的なロンググラスと比較すると、ビールを飲み切るまでの時間が3倍かかる)。

ビールの「飲みづらさ」を追求した「ゆっくりビアグラス」は、砂時計のような形をしているビールの「飲みづらさ」を追求した「ゆっくりビアグラス」は、砂時計のような形をしている(写真:ヤッホーブルーイング提供)