その上で、断る理由を明確に伝えましょう。
例えば、日程の都合で断る場合は、
ただ、来月の1日以降は対応可能なので、またこういった機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
というように、次の布石を打っておきます。
先ほどの「今後は関わりたくないケース」とは逆で、理由を伝えることで、次の依頼のきっかけになります。今回断ったポイントの改善ができれば、取引可能であるという意思表示になるのです。

社内の場合は、代案を出すといいですね。
例えば、上司から「今週、別のプロジェクトを手伝ってくれないか」と言われた場合、「無理です」とだけ伝えると、どうしても角が立ちますよね。
そこで、「今週完了予定のA案件を抱えていて、これを来週に回してよければ対応可能ですが、どうでしょうか」「木金でしたら対応可能ですが、いかがでしょうか」というように代案を出します。あるいは断る場合も、「今週中にA案件を完了しなければならないので、お断りします」と理由をきちんと説明します。
これができない人は、「やります」と安請け合いして、後からスケジュールどおりに進められそうにないということになりかねません。
断るスキルは、対取引先だけでなく、社内でも活用可能なのです。