その3点とは、社会的能力のインデックス(教育、職業、給与)、家庭環境のインデックス(教育、職業、両親やきょうだいの資産)、そして体のインデックスだ。
体のインデックスは身長や体重、相談所によって決定された「魅力」が基になっている。
女性が最高点をもらうためには、身長が163センチから168センチの間で、体重は45キログラムから50キログラムとなり、K-POPの練習生並みだ。
この範囲から外れるごとに得点が引かれていく。
こんな状況は〈ソヌ〉だけではない。ほぼすべてのパートナー紹介サービスが同様のインデックスを開発しており、主な違いはサブカテゴリーをどれくらい重視するかということだけだ。
プロアナたちの「理想体重」は
拒食症の診断基準を満たす
拒食症を肯定する韓国のコミュニティには、自分の体を管理するうえでの恣意的な(そしてもっと過激な)評価基準を持つ人々が集まっている。
「理想の」体重をキログラムで求める場合、彼らは身長をセンチメートルで測り、そこから120を引いた数字としている。
たとえば、わたしは身長が175センチメートル。プロアナたちの計算によれば、体重は55キログラムであるべきだということになる。
だが、条件は変わり続けていて、最近、プロアナたちは身長から125を引いた数字の体重をお互いに推奨している。そうなると、わたしは175センチメートルの身長に対して、50キログラムという驚くべき体重でなければならない。
この身長と体重の組み合わせを肥満度指数(BMI)(欠点はあるが、健康的な体重の指数として広く用いられている)の計算式に入れてみると、BMIは16.3となった。それは「正常の体重」の範囲である18.5から25までの範囲よりもはるかに低く、拒食症の診断基準を満たしている。
このような数字はオンラインで共有され、野心的なキーワードでタグづけされて画像が載り、棒みたいに細い脚やがりがりに痩せた体の動画が配信される。
アメリカで見られるプロアナのサイトと同様だ。
韓国で人気のあるハッシュタグのひとつは何かって?「プロジル トゥッタン パルダリ」――つまり、「折れそうな手足」というものだ。