駐機中のロシア軍用機に対するウクライナのドローン攻撃をトロイの木馬以来の軍事的発見のように扱う論評の洪水を見て、筆者は最初「やれやれ」と思った。米国は軍事戦術のこうした転換について、自国での出来事によって何度も警告を受けていた。筆者は2月、米国にとってかけがえのない戦略爆撃機「B52」の多くが配備されているバークスデール空軍基地の指導部から、ドローンの脅威への対策を講じているとの言質を取り付けた。筆者の二つ目の反応は、この攻撃(さらには翌日の、ロシアにとって重要なクリミア大橋へのウクライナの攻撃)の計画と実行に、米国と同盟国が深く関与していたことが明らかになってほしかった、というものだ。真に状況を一変させる可能性があるのは、米国とその同盟国がロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、これ以上の進展は見込めず、今後は代償が大きくなるだけであり、和解すべきだとの明確なメッセージを送ることである。
【オピニオン】UFOとウクライナ無人機攻撃
ドローンの脅威を無視した米国、標的がロシアだったのは幸運
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