「もうダメだ…」氷河期の子と5人暮らし、年金13万円で絶望の夫婦が見つけた突破策とは？

家賃が安い地域に引っ越し
新居の近くで職場を探す

　夫婦2人で13万円の年金で、家賃10万円を払うと、残るは3万円。光熱水費用や医療費、日用品代も必要で食費も足りません。

　娘の残業代で5万円を食費に入れてもらい、息子は、世帯を別にして国民保険を免除・猶予にすることで、生活費が増えました。そして、翌年には息子が厚生年金に加入することになりましたので、将来が少し明るくなりました。結婚相手も見つかるかもしれません。

　いよいよ住居の見直しにも取り掛かりました。息子の職場が千葉で、娘の職場が神奈川と離れすぎているので、今まで東京に住んでいましたが、家賃を抑えるために千葉に引っ越しを決意しました。

　娘には、千葉に近い職場に移るように促しました。娘は大手チェーン店のバックオフィスで働いているので、千葉の支店に異動願いを出し、来年から異動することができそうです。

　年金が少ない佐藤さんは、氷河期世代の娘が残業できるようにサポートして、息子の国民年金の免除・猶予で手元の現金を増やしました。いずれ給与が増えたら追納できます。

　さらに、息子の厚生年金への加入も促し、そして、家賃が安い地域に住まいを移すという方法によって、なんとか生活費はまかなえるようになりました。
妻のパートが決まれば、もっと楽になります。

　佐藤さん本人は仕事はなくても家族をサポートすることで家族の暮らしをまわすことができました。いずれ子どもたちが独立した場合にそなえて、妻のパート代は少しずつ貯金しようと決めています。