物価高で年金が目減りし将来の受け取り額への不安が募る一方、貯金も減少している日本の家庭。「老後資金2000万円」問題などをきっかけに、中高年世代は老後不安を募らせている。最近では、「2000万円どころか貯金が5000万円あってもおぼつかない」という声さえ聞こえる。しかし、本当にそうなのだろうか。最近は、単純に年収が高いほど幸福度が高いわけではないという調査結果もある。リタイア世代にとって、お金が最も大事なものの一つであることは疑う余地もない。とはいえ、お金がなければ「幸せな老後」を送れないわけではない。生活経済ジャーナリストが、真に幸せな老後を送るためのライフスタイルを、様々なシチュエーションを踏まえて提案する。