海外の金ETF1本に投資するタイプは運用がシンプル!
対象ETFや信託報酬の違いに着目して選ぼう

 続いて紹介する金投信のタイプ(2)は、海外の金ETF1本で運用するもの。海外の金ETFは時価総額が巨大で流動性が高く、取引コストも安いものが多い。とはいえ、そうしたETFを組み入れる投信の信託報酬が、必ずしも低いとは限らない。よって、タイプ(2)の投信は信託報酬にバラツキがある。

 もっとも信託報酬が安いのは「サクっと純金[SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド]」(SBI)。信託報酬は0.184%と、金投信全体の中でも最安値の設定だ。

「サクっと純金」は、アイルランド籍の「iシェアーズ フィジカル ゴールドETC」に投資する(※ETCは「上場商品投資信託」の略で、貴金属や穀物などの商品が投資対象)。これに対し、「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド」(ブラックロック)「SMTゴールドインデックス・オープン」(三井住友トラスト)は、米国籍のETF「iシェアーズ ゴールド トラスト」に投資する。どちらも欧米で実際に金を購入して保管しているため、安心感は大きい。

 なお、「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド」は2013年設定で、10年以上の実績がある。都銀ではみずほ銀行で買えるが、取り扱いはインターネットバンキングの申し込みのみだ。「SMTゴールドインデックス・オープン」「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド」と投資先は同じだが、信託報酬はやや高くなっている。