お礼を言わないのは言語道断
重要なのは相手の記憶に残ること
例えば、お礼に関してですが、先輩や上司からご馳走そうになったときは「ごちそうさま」と、ちゃんと伝えていますか。
ときどき、年長者がお金を出すのが当たり前と思って、この「ごちそうさま」を言わない人がいます。これはNGです。
そして、ほとんどの人が「ごちそうさま」は1回でいいと思っているはずです。
私の研修では最低2回、できれば3回と教えています。
会計後、その場で「ごちそうさまでした」と言うのが、1回目です。
ただ、その場の「ごちそうさま」は、相手が酔っ払っていたり、帰りの手段に気が向いてしまっているなど上の空だったり、会計等でドタバタしていたりで、相手の記憶に残りづらい場面でもあります。
ですので、2回目が大事です。その2回目は次に会ったときです。
平日の昼にご馳走になったのであれば、翌日の朝イチで「昨日は、ごちそうさまでした」、金曜日の夜にご馳走になったケースでは、月曜日の朝イチで「先日(または金曜日の夜)は、ごちそうさまでした」と伝えてください。会計のドタバタしているときとは異なり、相手は冷静になっている状態なので、相手の記憶に残ります。
もし可能であれば、ご馳走になったお店の前をたまたまた通ったときなど、何か関連するような出来事があったときに、「先日は、ごちそうさまでした」と伝えてください。
さすがに3回目になると、相手が「もう、いいよ」と言ってくれるとは思いますが、お礼をはじめとしたポジティブな言葉は不快に感じることはありません。
こんな当たり前のことであっても、ひと手間加えると、相手に与える印象は大きく異なります。当然、あなたの評価も高まります。
繰り返しになりますが、コミュニケーションの原則は、社会人になっても基本的には小学校時代の延長です。